SDGsの中でもありましたが、プロジェクトを実施して社会課題の解決を図るためには、お金ともう一つ貴重な資源で「時間」が必要です。
時間をどう使っているか?
経営学者で有名なピーター・ドラッカー氏の書籍 「プロフェッショナルの条件」の中にこんな記載があります。
私の観察によれば、成果をあげる者は仕事からスタートしない。時間からスタートする。(中略)そして最後に、その結果得られた時間を大きくまとめる。すなわち、時間を記録し、管理し、まとめるという三つの段階が、成果をあげるための時間管理の基本となる。
成果をあげる者は、時間が制約要因であることを知っている。あらゆるプロセスにおいて、成果の限界を規定するものは、もっとも欠乏した資源である。それが時間である。
時間の使い方、私も決して出来ているわけではなく、「あー無駄な時間を過ごしてしまった、無駄に時間を使ってしまった」など、思うことは多いですね。ただ、確かに時間は有限であり、平等に配分されています。一人だけが1日に25時間与えられているわけでもありません。時間という限られた中で、何かをやり遂げたり、過ごしたりをするわけです。
ドラッカー氏は、さらに時間については自分で時間をどのように使っているかを知らなければならないとしたうえで、体系的な時間の管理の方法として下記のように記載しております。(以下、「プロフェッショナルの条件」より)
第一に、する必要のない仕事、すなわち、いかなる成果も生まない完全な時間の浪費であるような仕事を見つけ、捨てなければならない。
第二に、「他の人間でもやれることは何か」を考えなければならない。
第三に、自らがコントロールし、自らが取り除くことのできる時間浪費の原因を排除しなければならない。
時間の無駄を排除しよう!
例えば、第三のところにあるように、時間浪費の原因を排除することは必要です。自分が無駄なことをしていないかどうか。また、他人が勝手に時間を侵害するようなことをしてくるのであれば、それをやめさせる働きかけも必要です。よくあるのが、業務における会議の時間。中身のない会議を延々とやり続けた組織に在籍したことありますが、正直、生産的な活動をするべく確保されている時間が無駄になってしまいます。管理職以上の会議での必要以上の時間の浪費など、様々な組織で行われる無駄な時間がまだまだあるのが現状でしょう。それが、管理職自身のストレスや、職場全体のストレスを引き起こす原因にもなります(かくいう私も、そういう会議によって精神的にダメージを受けた一人でもあります)。
時間は誰にも平等に与えられている。時間管理が出来ている方が、いろんな世界で一定の成果を上げています。株式会社ワーク・ライフバランスの小室淑恵さんは、私と同世代の方ですが、その一つのケースかもしれませんね。様々な改革を、「働き方改革」という言葉が出てくる前にどんどんおやりになっていた方ですね。かつて在籍していた会社で、通信教育講座を出したりもしていたな・・・
いずれにしても、時間を大切にしたい。時間を無駄にする人には憤りを感じるくらいですから、自分自身も時間を大事にして未来を切り拓くことにもっと使っていく。それが精神面での安定にもつながるはずですから、実践していきましょう!
参考図書:「プロフェッショナルの条件」
参考サイト:「株式会社ワークライフバランス」
この記事へのコメントはありません。