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研修は顧客のためにあるもの(講師のものではありません)

問題が発生したときにどう対応するか。その対応によって今後の様々な人からの見方が変わってくるのではないかと思います。

先日、ある仕事で問題が発生しました。急なことではあったのですが、その問題の解決に向けてビジネスパートナーと一緒に取り組み、無事に解決にこぎつけることができました。当初は終日地元で仕事の予定でしたが、急遽出張して対応して、無事にまずは問題を解決し研修をやり終えました。

研修の仕事で時々起こる問題が、講師に対しての問題です(そんなに多くある話ではないですよ)。私は、今回、急遽ある研修講師の代わりの研修講師として登壇しました。以前の仕事の経験上、代わりの講師を手配する際には、そのときに板挟みになる人がどうしても出てきてします。板挟みになった彼はとてもきつい思いをしたのではないでしょうか。考えるだけでも先が見えなくて不安になるのです。講師、すなわち人を手配しなければいけなくて、代わりの人が手配できなければ、仕事に穴をあけてしまうことになります。そうなると取り返しがつかないことになってしまうリスクが十分にあります。

私も、以前、教育研修サービス会社の営業をやっていたときに、講師からクレームが出てしまい、講師が研修からおりてしまったということがありました。急遽代わりの講師を手配して、そのときはなんとか研修を終えることができました。顧客から講師を代えるように言われたこともありました。いずれのときも本当に厳しい局面に立たされます。考えるだけで胃が痛くなりますし。代わりにとはいっても、なかなか見つからないこともあります。講師の担当するテーマで研修をやることができないケースもあります。

今回は、私が講師の立場で経験したケースでした。顧客側から講師へのクレームが出てしまい、講師を代えるように言われたということです。かつてのことを思い出しながら、そのときに体験した営業パーソンの立場としての気持ちが痛いほどわかりました。ですので、睡眠不足になりながらも準備を進めて、なんとか一緒にこの問題をクリアすることができました。そして、私自身も大きく成長できたと思います。資料の準備を急遽する段階で、まだまだこれから私も成長していかないといけないと感じる瞬間もあり、さらにレベルアップを図らないといけないなぁと。いろんな気持ちを抱きました。

顧客側のニーズを聴いたうえで、顧客のために行う教育研修なのですから、講師自身が自分のやりたいことばかりをやってはいけない。研修の講師として痛感したことです。前任の講師は、どうしても自分が決めたことをやりたかったようで、途中で受講者の話をさえぎってしまうなど、非紳士的な対応が顕著だったようです。

私は、研修中にくしくも、顧客の責任者の方に言いました。

「研修は僕のためにやっているのではなく、皆さんのためにやっているのですから」

当初組んだ予定と変わっても、受講者の方々から出てくる意見やアウトプットによって、そこから考えることを深堀していく。そして気づきを促進する方向にもっていく。これが研修の姿ではないかと私は思います。当初の進行と変わっても、顧客のニーズや課題を解決していくために必要なことであれば、その内容を優先する。それを原則的な方針としてやったのが今回の研修でした(もちろん、いつもそればかりではありません)。直近で在籍していたコンサルティング会社での経験が活きています。コンサルタントの色の強い研修講師だからこそ、できたことかもしれません。

結局、今回対応したことによって、当初の講師が3月まで担当する予定だった研修は、残りは私が担当する事になりそうです。顧客のニーズや課題を解決するために、真の満足から成果につなげられるように、取り組んでいきます。

ベストな仕事をするためにも、健康であるのが一番です。コロナに負けないでがんばっていきます。新富士駅の職員さんたちの心意気、いいですね!!

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